YUCACOシステムブログ

車社会と車イスの利便は?

2021.09.30

雨の日のお出かけ、帰宅時の車イスの方は介助者も含めて傘の利用が困難となる。玄関に庇があると便利だ。

ポイントを列記してみましょう。

  • 車の乗り入れ

玄関から車を乗り入れる時に、玄関に車を横付け又は車の最後部に

車イス積載の2つのタイプが予想される。

後者は積載部が直角に停止できるように配置することとなる。よって利用する車の積載部が車イスの右か左か後部にあるかを注意する必要があります。

  • 防犯や交通事故に注意!!

道路から車を敷地に乗り入れるため、玄関部分はオープンとなります。

前面道路の交通量が多い時には、幼い子供の交通安全対策に注意が必要となります。加えて防犯上も注意しましょう。

庇のポイント

〈車イスから濡れない出入りの為のスペース〉

庇は大きいほど便利ですが費用負担も大きくなります。

建物と一体の庇で車と車イス及び車からの出入の人物まで雨に濡れないようにするには、ゆとりを考えると6m×7m程のスペースが必要なります。建物の構造で一体の庇ではなく、外構工事のカーポートで代用する方法がコストは少なくて済みます。

車イス生活における注意点

2021.09.27

JIS規格で決まっており、手動の車イスは630㎜以下、電動車イスは700㎜以下です。廊下やドアの幅はこの値を基準に設計する事になります。

車イスの動きに余裕が必要ですので、800㎜~900㎜程度の幅を余裕幅として取っておく必要があります。

 廊下など部屋内の実寸を内法、有効な幅と言います。家づくりの基準となる寸法にmモジュール、1820㎜モジュールなどが代表的なものですが、一般的には1820㎜モジュールが多く採用されています。

この場合内法は1820÷2−100=800 程度となります。

 理想はメーターモジュールで、こちらだと内法は2000÷2−100=900となります。

車イスは一般的に800㎜や900㎜の幅の廊下は直角に曲がれません。

更に車イスに乗られた方の姿勢によっては車イスの全長と同じ廊下幅がなければ直角に曲がれません。

非常ベルの話

2021.09.23

ある工務店のモデルハウスにはセコムが設定されています。或る時、社員が鍵を開け、展示場に入場した後、セコムを解除しなかったところ、非常ベルが鳴り始めました。けたたましい警報音に慌てた社員は、狼狽し戸外に飛び出してしまいました。ところが戸を閉めて外に出ると、室内であれ程大きく聞こえた警報音が、小さくしか聞こえなかったとのこと。
 やがて駆け付けたセコムの担当者に「非常ベルは外に付けないと意味がない。他人に助けを呼べないではないか」と訴えたところ、「この家は特別です。」一般的な家では充分外に鳴り響く音量との事。「だからと言って、室外に非常ベルを設置するのはこのような密集地ではご近所迷惑というものです」との事でした。
 トリプルサッシで、分厚い断熱材に包まれた住まいならではのエピソードではないでしょうか。
室内の音は外に伝わりにくいと言えます。助けを呼ぶときは「窓を大きく開け放ってから」というのが住まいの常識です。

要らぬおせっかいドア

2021.09.20

ドアの効能は、部屋の入口、出口に取り付けて、部屋と廊下、ホールと部屋を仕切る。

更には、戸外と戸内を仕切る、物理的な「稼働壁」とも言える。

 内外の仕切りの効果は、室内の安全や、環境を守ることで、自然や外敵などの影響から人を守ることになるようです。

 ところで、こうした物理的な稼働壁的効能とは別に、「プライバシー」を守ることもドアの大きな機能のようである。

YUCACOシステムで設計すると、「おせっかいドア」なる存在がクローズアップされることになる。一般的な住まいでは、玄関から今に入室するとき、冬は冷気の侵入。夏はせっかく冷房で冷やされた空気が流れないように入り口ドアを素早く開閉する必要が生じます。

 「開けっ放し」はマナー違反として常識まで疑われることになってしまいます。そこで、玄関ホールと居間の室温が同じならそれまで必要とされた「常識のドア」はない方が通りの邪魔にならないし、広々とした室内の広がりが感じられ、これまで欠かせなかったドアが「要らぬおせっかいドア」となってしまいます。

 そのような訳で、YUCACOシステムの家には玄関から居間への出入り口にドアは不要となっています。唯一、プライバシーを守る必要から、個室の出入り口にはドアを用いることになるようです。

 以前アパートの住まいのご家族の方から、奥様が一日で一番多く発する言葉は「ドア閉めて」だとお伺いしたことがありました。幼い子供達が活発に部屋を出入りする事で、スースー冬の冷気が室内に入って困ってるとの事でした。  YUCACO空調では「ドア」は不要です。だから「ドア」は閉められません?これはYUCACO流の常識です。

幸せに気付くとき

2021.09.16

事務所に退却があると「ワアー」という声を上げて人が入ってくる。外は燃えるように暑いが、事務所内は、実に快適なのである。

 YUCACOシステムの冷房は、キンキンに冷やすのではなく、高原の涼しさなので、暑い戸外から、ドア一枚で、爽やかな空間に身を置くことになる。そこまでは、あたり前の冷房効果。一日中事務所内で仕事をした人が、昼食時に、一斉に外に出てゆく時、「ワアー」と言いながらでてゆく。天と地の差があるとはこのことである。

 幸せは、その只中にある人には気付かれないものである。それどころか、特別に暑い日に、YUCACOシステムの効果がギリギリになった時「少し暑いようだ」と不快な思いに駆られることになる。

住宅においても、こうした限界状態を解消する為、サブエアコンをおすすめするようにしています。

炎暑の日や極寒の日、このサブエアコンを稼働されますと、メインエアコンと同時使用により冷・暖房効果はしっかり担保されることになります。

 更に良いことは、2台をゆっくり稼働させることで、消費電力料金も削減することが可能となるのです。

 加えて、メインエアコンが故障した折には、サブエアコンが冷・暖房効果を代替してくれることとなり、お客様にとって、実用的なご提案となります。

空調といえば、部屋ごとの個別空調を想像される方が多いことかと思いますが、YUCACOシステムは全館空調ですので、エアコンは、一般的に一台で済みます。

 更に、家自体の断熱性能がこれまでのものとは段違いに高性能になっています。このような家造りの基本が変化することにより先のような事態が生まれて来るのです。  ちなみに、YUCACOシステムによる全館空調では、年間の冷暖房費が3万円程度、エアコン代のみですが、これも常識はずれですね。

PM2.5は脳卒中や心臓疾患、肺がんの原因

2021.09.13

高さ60メートルの巨大空気清浄機。小さければ、「清浄器」と表記するのですが。

10㎢の空気を静化して、10~19%空気質を改善できるそうです。

 これは、中国の西安。風の強い日には動かしません。韓国、日本にPM2.5は飛んでいきますので。

WHOは「全ての人々が可能な最高な健康水準に達すること」を目的として設立された、世界保健機関の事です。

 2016年には、大気汚染で年間650万人死亡(国際エネルギー機関による)でしたが、遂に700万人死亡になってしまいました。「日本の大気汚染リアルタイム気質指数ビジュアルマップ」では、刻々と変わる、日本の空気汚染が表示されます。

 2050年には水質汚染による死者を上回って環境悪化の最大の要因になると言われています。

F分の1のゆらぎ

2021.09.09

 父の仕事が木材商であったことから、仕事場である事務所は、広い土場に木造で建てられていた。

 見たところどこも問題ない事務所でしたが、近々壊されるとのことを聞き、その理由が「白蟻」ということで、子供ながら、見えない敵に恐れを抱いたことがありました。

 その日、独り、事務所で遊んでいた時、ふとまだ見ぬ敵のことを探るつもりで、床に耳を当てたところ、「ザアーザアー」という海鳴りのような音がそこから響いて来たのでした。今日のF分の一のゆらぎとも言える不思議な波のような音なのです。それこそが、白蟻の家を食べ、集団で活動する破壊の波音だったのです。

初めての家づくりをお考えの方に

2021.09.06

いつかは新築の住まいをとお考えの方が陥りやすい常識について考えてみましょう。

 様々な情報から抽出された価値観は常識と言われるもので、多くの人がきっとそうであろうと考えられる価値が常識と言われるもののようです。

耐震等級1あれば合格です。ちなみに熊本における地震では耐震等級1では大きな被害が出ています。建築基準法での建物の耐震基準は最低基準とのことです。この常識では安心できませんね。

地震保険は家の耐震等級により、異なります。

 基本的に火災保険料の50%までがカバー範囲です。全額ではないので、建物再建築用には足りません。もしもの時の生活再生の為の資金として利用することも可能となり、火災保険のように住宅ローン返済財源にしなくても良いところが特徴です。

2000年以前の家は耐震改修?

2021.09.03

自治体や国から耐震改修の補助金が出ています。

一般的に耐震改修の費用は約150万円前後とのこと。

負担額として大金になりますが、過去の震災での死亡者の実に85%が圧死等の建物内での死亡とのこと。

国や自治体から100万から60万円~等の補助額が出ていますので、しっかり利用して御家族の安心な生活を守りたいものです。

全てがムリではありませんが、基礎の耐力が低いのが当時一般的でしたので、むやみに壁の耐力を増すと基礎が先に壊れます。

基礎まで耐震改修をすると費用が尽大となりますので、現実的な費用対効果を考慮するには専門的な知識を有する施工店、設計事務所のアドバイスが不可欠です。