YUCACOシステムブログ

孤独死多いマンション

2022.03.31

 隔離された空中空間のマンション暮らしでは、ドア一つで外界とつながっています。新聞や牛乳といった目に見える物が積み上げられていれば異変に気付くことが出来ますが、自動引き落としで電気代、ガス代が支払わられ、めったに郵便物の来ない住人などはマンション内で突然死したら発見に時間がかかります。

 貸家のオーナーのリスクとして孤独死があります。清掃、事故物件としての入居者からの忌避などリスクがありますので貸家のオーナーはこうしたリスクに備えなければなりません。

 「大家の味方」などと言われる保険商品があります。入居者タイプの孤独死保険もあります。こちらは「無縁社会のお守り」などと言われる保険で家賃の損失200万円、現状回復100万まで、遺品整理費用までとなっています。

 マンション入居者に孤独死保険は必修ではないでしょうか、マンションがいつの日か「観音さん」みたいに解体される前に一人の人間として命の終わりも来るわけで、この「人生の解体積み立て金」もご用意されることを他事ながら、よけいなおせっかいということでしょうか。

そのとおりかも!

マンションはいつかの観音像

2022.03.30

 淡路島に建てられた「観音さん」が国費8億8000万かけて解体される。

 マンションの未来も似たような運命のようである。

修繕積立金はあるが、解体積立金はないのがマンションの実体。

 地価の高い都会なら最終処分の原資に土地の売却額が充当できますが、宮崎の地にあって過疎の進む状況下、未来の土地価格は50年後には今の半額以下かもしれません。

 所有権者は住人死亡後相続人に移行するのが一般的ですが、相続放棄されたら、いつの間にか国の負の財産となってしまいます。誰も相続人がいなかったので「観音さん」は国が所有者となり解体しなければ劣化で崩落する恐れから周辺の住人の暮しを守れなくなったということです。

 最後の所有者がババを引くことになります。

 過疎化マンションでも同じことが起きます、高年齢化が進み、住人の50%以上が65歳以上の高齢者となったマンションは山間の限界集落と同様のマンションの維持管理のできない共同体としての生活機能を維持することが「限界」に近づいてしまうことになります。

 修理しなければ外壁タイルが落下するかもしれません。建物である以上、観音さん同様最後は解体しなければなりません。

 更に、管理人の役を担う人が不足して都会ではマンションの住人が自らこの役をしなければならなくなったり、代行業者も長時間労働の管理業務につく人の確保が出来なくなっているようです。

 管理人のいないマンションの保全がどのようなものとなるか想像してみて下さい。宮崎の加納にはエレベータ―ホールに照明のついていないマンションがあります。歩くと妙に足の裏がふわふわしたので何如だろうと見てみると、捨てられたゴミが踏み固まって、土間のようになっていました。

YUCACOシステム素足の暮し

2022.03.28

 転倒の原因は、カーペットやこたつ布団、床に落ちた衣類や新聞が原因で転倒する事故が多いようです。

 年中快適温湿度のYUCACOシステムによる全館空調では、人にもよりますが、冬でも一般的に素足で過ごしますので、先のような転倒事故の原因を触覚でとらえ、未然に事故が防げます。

 素足で転倒事故が防げることに、もっと気付いてほしいものです。

 もちろんカーペットは床が冷たいので使用したり、こたつ布団も寒いから使用するものです。全館冷暖房のYUCACOシステムで、事故要因となるカーペットやこたつ布団が不要となれば、安全なこと、この上なしということです。

YUCACOシステムと床暖房方式の違い

2022.03.25

冬の場合

 冬の暖房時には、断熱方式がやはり大きな差を生み出します。

 床下まで暖気を送るYUCACOシステムによって、冬でも床下は寒くなっていません。一方、床下断熱方式では、広い面積となる床下全体が冬の冷気に接することになります。

冬場に霜の下りる季節など、キンキンに冷えた空気が床下に流れ、床下断熱がしてあっても床から冷気が上がって来ることになります。床下の冷えが、床表面にまで上がってきます。

 これは、簡単な実験で証明されます。

床下断熱の家の一階の床に厚い綿の座布団を置いて一晩明けたら、この座布団を取り除いて、置かれていた下の床の表面温度を計って下さい。冷たくてびっくりされるはずです。室内側から暖かな空気による熱供給が座布団で隔(へだ)てられブロックされたため、床下からの冷気が床の中を上がって床表面にまで来ているのです。

 そこで、床暖房をしなければ床断熱では、この冬場の冷気を防げないのです。

これに比べると床下に暖気を大量に吹き込んでいるYUCACOシステムでは、床の上下に温風が流れており、床が冷えることがないのです。

冬場早朝の温度分布

全館空調と全室空調の違い

2022.03.23

※暖かい空気がある部屋が黄色表示されています

 全館空調のYUCACOシステムと他の全室空調(各室空調)との見て分かる性能差は、リビングドアの存在です。

YUCACOシステムでは、設計時にリビングドアを設置していないプランが当り前です。 他の工法では見られない特徴といえます。

 靴下については、大風量小温度差、空調の成果として、床、壁、天井の表面温度がほぼ同じになりますので、不用となります。

 床暖房では、直接床下から温水で暖めますので、床が暖かく靴下不用となりますが、床の高温で室内の暖房を実現しなければならず、結果的に30℃程度の表面温度となっています。長時間その床に足を置くと夏場の室温と同じ床温となり、「足裏から汗が」、気が付けばソファーにアグラ(胡坐)をかいて座っていることになります。

 床暖房天国観は、これまでの断熱性の低い家に住み、ストーブや暖炉などのハイカロリーの輻射熱暖房を熱望する不幸な暮しの反動とも言えるようです。

 程好い室内表面温度を実現するYUCACOシステムの大風量小温度差空調は調度良い温湿度の空気を大量に絶えず入れ替えることで、温水プールの水のように室内をこの空気で満たしながら調温調湿していることになります。

夏の場合

 夏の冷房で考えて見ましょう。

宮崎県は、海岸沿いに長く市町村が分布しています。

こうした地理的特性から、夏場海洋性気候の恩恵で、 朝方の外気温は25℃程度まで下がって、快適温度になっています。

YUCACOシステム夏の早朝の温度分布

一般的な断熱 夏の早朝の温度分布

 先の図のようになり、外気温の下がる夜間はYUCACOシステムは効率良くエアコンの稼動を下げることが出来ます。

 一方、天井断熱方式では、日没後天井裏は熱溜まりとなっており、西日などを浴びて60℃を超える状態のため、翌朝まで高温の空気溜まりとなった天井裏から輻射熱が室内を暑くして、冷房費が嵩(かさ)みます。

高齢者の人の住室内での事故は?

2022.03.21

 高齢者の事故は70%以上が住宅の居室というデータがあります。

 何より、段差の解消です。それも大きな段差ではなく、カーペットやジュータン等で出来る小さな段差です。しっかり床に固定して浮き上がりに、つまずかないようにしなければなりません。

 スリッパは脱げやすく、かかとが浮いたようなすり足ですべったりします。素足だと、感触でこのような段差に気づくものですが、家具や扉に足をぶつけないようにしなければなりません。

 YUCACOシステムにお暮しの方は、ほとんどの方が素足で暮らされていますが、実際足をぶつけて困ったと言われる方は、あまりおられません。

 私も、YUCACOシステムの家に住み始めて4年になりますが、一度ぐらいでしょうか。家具に足をぶつけて痛かったことがありました。

 家庭内事故が居室で多いのですが、足がちゃんと上がって歩いているか、そこが大切なところのようです。

 医学的には「散歩」をおすすめとのことです。ムリをしないで春の芽吹きや、風を感じて散歩にでましょう。結果として家庭内事故が減らせたらと願っています。

 これだけのデータがあれば、どのようにしてリスクに備えるべきか考えなければなりません。

 先に問題とした死亡に至る原因となれば風呂場でのヒートショックや転倒が一番になるのですが、死亡までゆかない事故は発生していますので件数で整理した結果が先のグラフになります。

 台所、食堂の部分での事故は全体の17%となっています。若い時の約半分です。年配になると火を使う手のこんだ料理よりも、チンとか、出来合いの総菜で食事を済ますことが多くなるからでしょうか。

 居室については、全体の45%が65歳以上の人の事故発生場所となっています。

 動きの鈍くなった老人はつまずいたり、物にぶつかったりして事故になってしまいます。この頃多い事故はマンションの玄関ドアやリビングドアが高層になる程、風や気圧の影響で突然激しく開閉して打撲負傷されるケースが増えているようです。

それは見晴らしの良い南側バルコニーに向かった窓を開けているとき、北側から強い風がマンションに吹いていると南側が気圧が下がり、室内の空気を強く引っぱることによるものです。

 又、その南側からの風でも同様のことが起こるようです。

 以上のように高齢者の事故要因は様々な原因によるものとなっています。皆様の健康の状態をよくお聞きして少しでも安心安全の暮しがなり立ちますように、これからも努力して参ります。

家庭内死因は?

2022.03.19

 1万4984人(平成30年厚生労働省)が家の中で死亡した数である。2018年度の交通事故による死亡者は3532人です。

交通事故の4.2倍も家の中で死亡しており、しかも事故死の数です。

 安全安心であるべき家の中で多くの事故が発生しています。

注目すべきは「溺死」で39.2%、

次いで窒息23.6%

転倒転落16.6%となっています。

 家の中で「溺死」とは、浴槽内の事故です。

高齢者のヒートショックで溺死するケースが一番で、 両親が目を離した折に幼な子が溺れたりする事故が続きます。原因があるから、この事故が発生するわけで、私共は家づくりの工夫でこれを防ぐことが出来ると思っています。

 YUCACOシステムは、冬場の入浴中のヒートショックによる溺死を防ぐには、最適の工法となります。

 家中の室温が冬でもムラなく暖かく調温されますので、脱衣や入浴の体温変化が、冬の冷気を心配しなくても良いので安心です。

 「窒息死」で最も多いのは、高齢者がお餅などを詰まらせる事故や子供が嘔吐物を喉に詰まらせたり、布団で息が出来なかったりという例が多いのですが、高齢者が夏場、家の中で熱中症で死亡する例も多いようです。

 中には、冷房のボタンを暖房と誤ってつけてしまう ウッカリ事故も多いとのこと。

調べてみると熱中症は室内が多いのです。

 熱中症が窒息を引き起こす例も多いようです。

一部屋ずつの空調だと、お年寄りの方が就寝時にエアコンを入れたり、温度設定をしたりしますので、違いが発生する頻度が高まるようです。

YUCACOシステムでは、全館ですので、まちがって操作してしまう高齢者の事故を防げることになるのではないでしょうか。

住む場所

2022.03.17

 注文住宅には夢があります。しかし、今や大量のマンションが宮崎市の中心部に建てられます。

マンションにも夢はあると思いますが、注文住宅のように大地に柱を立て、家を築くようなドラマチックなものではありません。

 青空に組み上げられた木造の骨組みの上で、今でもよく行われるもちまきは、建て主としての主人がこの屋根に上がり、四方に祝いのもちを投げ、集まり来る人々の祝福に応える賑やかな上棟式となります。これは家づくりのクライマックスです。

「さぁ、ここに家を建てます。どうぞよろしく、隣人の方々」といった具合です。

 一方、マンションはあらかじめ計画された建物を売りに出す告知広告によってと完成前から売れてゆきます。

正に絵に描いた「もち」とは言いませんが、購入者は計画に価値を見い出し購入することになります。

 建築資材の中で、木材についてはウッドショック。その他、金属からプラスチック、あらゆる部材が値上がりしています。結果として木材も40%~50%アップ、その他の部材も10%は値上がりしています。

仮に2,000万円の家だと、2,250万円になる。

これに今は消費税が10%ですから2,200万円(消費税込み)→2,475万円になってしまいます。同じものがインフレ前と後では金額に大きな差が生じます。

 このインフレダメージを回避するために、ムダのない間取り、全体の建築計画における工夫でできるだけ予算のアップを回避できるように努力しなければなりません。

標語

2022.03.15

世の中には様々な標語があります。

秀逸な標語として記憶に残るものとして

かぁちゃんなくど

子がなくど

飲んで 乗ったら 人生終っど!

 飲酒運転をいましめる標語です。

宮崎の「とうちゃん」には効く標語です。

地方色、ユーモアバランスとれてgoodです。

    かぁちゃんなくど

    こいびとなくど

    飲んで乗ったら

    兄ちゃん終わっど

こちらは若い男性に効くのではないでしょうか。

これは「にいちゃん」のパロディです。

 こうした標語で交通事故を減らす一方で、大切なものが、もしもの時の備えです。自動車保険がその役を担うものですが、若い「兄ちゃん」が乗るスポーツカーよりも、高齢者が利用する小型のファミリーカーの方が事故が多いので自動車保険料が高くつくようです。自動車の損害、人命の損害に備えて保険が設定されています。

 住宅には完成後の火災や地震に備えて、火災保険、地震保険が用意されています。しかしながら、住宅建築計画中のリスクを軽減する「家づくり無料相談」でリスクの保険とされる方もおられるようですので、本当に役立っているのでしょうか。

「ころばぬ先の杖」という諺がありますが、これは古くから伝えられた教訓的な言葉です。先の標語は今の時代ニーズによって、生み出されたものですが、諺は昔からある役に立つ教訓を秘めています。

家づくりにおいて、今や一般化しつつある「家づくり無料相談」をかかげる情報サイトがありますが、実はちゃんと費用は発生しています。紹介手数料と言われるサイト運営者から住宅メーカーへの課金が発生する仕組みです。その課金は契約後の5~7%にも及びます。

3000万円の時、210万円にも及ぶ課金はどこから回収するのか、考えてみて下さい。

         サイト喜ぶ

         メーカー喜ぶ

         信じて選べば

         誰かが〇〇する

家づくりにおいては「ころばぬ先の杖」をサイトに求めつつも「何故無料なのか」を説明している矛盾に気付かれた上で時代に合った新しい標語、諺が必要な時代となっているような気がします

ネット時代の「サイトの杖」は誰の為のものでしょうか。

皆様のためになる本物の杖であってほしいものです。

火災警報器の電池切れ

2022.03.12

 新築時には現在主要な部屋に火災警報器の設置が義務化されており、ほぼ新築であれば一定の数設置されていると思います。

 この警報機の大半は電池式となっています。したがって使わなくても電池切れが進行してしまいます。

 現在、事故防止のため、電池切れを教えてくれる警報が鳴るようになっていますが、留守中に鳴り響いてもそれこそ電池切れとなってしまいます。定期的な交換が必要となります。

 尚、火災警報器には電子部品が使用されていますが、時間とともに劣化しますので、安全のため10年に一度新品と交換することをおすすめ致します。

 パナソニックの火災警報器には2タイプのラインナップがあります。音声式、警報方式となっているので「火災発生、火災発生」と教えてくれるものが人気があるようです。

 リチウム電池は1047円/個とAmazonに出ていました。これまでの火災報知器の電池交換時期は5年~10年のようです。ので、ご確認のほどおすすめいたします。

「備えあれば憂い無し」