ローコストの決め手はYUCACOシステム

 ヨーロッパ各国の住宅寿命は、軒並100年前後であるのに、日本は何故30年なのでしょうか。

 法隆寺は1300年以上前に建てられており、木造でも1000年は役割を果たせることから柱に用いられたヒノキの耐久性が注目されています。伐採後200年後にヒノキは強度が最強となり、1000年前後でも伐採当時の強度を保っているとのこと。

 鉄筋コンクリートの耐久性もせいぜい30年~40年、よくもって50年と言われています。コンクリートにも品質に大きな差があるようです。

 木材は一定の条件下であれば100年程度の耐久性は問題なく保持できています。古民家など200年~150年は枚拳にいとまがありません。

 使用されない住宅と、人が使い続けた住宅は、使用されていない住宅の方が、はるかに劣化が早い。

 それは使用されない密閉された住宅の室内は換気がされず、床下からの湿気や、建物の隙間から外気が侵入して、次第に室内に湿気が溜まってしまうからです。

 室内の埃は、室内の湿気を吸って、カビを生み、木材も湿気を吸って、腐朽菌が活動を活発化してしまいます。こうした環境は、木材の大敵、白アリが大好きで家に取りつかれたが最後、住宅は崩壊に向かうシナリオとなります。

 YUCACOシステムの家は、高断熱高気密が基本性能として求められています。更に、居室、床下、小屋裏の空間の全てが調温・調湿され温度差が極めて小さく、1℃~3℃以内で絶えず換気されています。 一般的な全館空調では、床下、天井裏空間の温度差は5~6℃は良い方で、中には天井断熱と床断熱で室内とは分離して居住空間のみを対象とする温湿度をコントロールするタイプもありますが、これだと夏場は冷房対象からはずされた天井裏は60℃近くまで上昇し、冬場は床下換気口から風の抜ける床下が0℃以下になることも多く、外気の温湿度の影響をもろに受けることになり、木材の劣化が加速されます。

 天井裏から床下まで、もちろん室内の空気を全てコントロール。調温調湿していますので、構造材への湿気の影響を防ぎますし、空気の浄化もされていますので、木材への埃の付着や、吸湿によるカビの発生を抑制でき、木の腐朽を防ぎます。YUCACOシステムは空気環境を温度25℃前後、湿度50%前後にコントロールしています。人にも家にも優しい工法といえます。