熱海土石流に学ぶ

 埋土が崩壊して、26人が亡くなり1人が行方不明となった。

流出した土砂の大部分を占めた盛土は高さ50mだったとのこと。

 高台の宅地といえども、地盤は盛土かもしれません。造成地の端部に高低差がある場合、熱海の土石流のように崩壊する恐れがありますのでご注意ください。

 家が建てられると重量が増していつの間にか沈下が始まることもあります。

後日の安心の為にN値という地耐力が目安となります。一般的には30N/mmの耐力が必要となります。

 但し、べた基礎の場合です。専門の地耐力調査会社に依頼して建設予定地の地耐力調査をお願いしましょう。

 尚、土質によっても注意が必要です。池などの埋め立て地は周囲から地震などで、砂や土の粒子が変形すると、隙間に水が流入し、砂や土が浮いた状態になってしまいます。液状化と言われる地耐力低下で家が傾いたり、倒壊することもあります。

 

建物がいかに丈夫に作られていても地盤が弱ければどうにもなりません。

地盤は落ちつくのに30年~35年と言われています。

 仮に池を埋めた土地でも、柱状改良という、安定地盤までしっかり杭が届いており、保証会社が安全を保障する場合は、建築されても安心素材がそろっていると言えましょう。