住む場所
注文住宅には夢があります。しかし、今や大量のマンションが宮崎市の中心部に建てられます。
マンションにも夢はあると思いますが、注文住宅のように大地に柱を立て、家を築くようなドラマチックなものではありません。
青空に組み上げられた木造の骨組みの上で、今でもよく行われるもちまきは、建て主としての主人がこの屋根に上がり、四方に祝いのもちを投げ、集まり来る人々の祝福に応える賑やかな上棟式となります。これは家づくりのクライマックスです。
「さぁ、ここに家を建てます。どうぞよろしく、隣人の方々」といった具合です。
一方、マンションはあらかじめ計画された建物を売りに出す告知広告によってと完成前から売れてゆきます。
正に絵に描いた「もち」とは言いませんが、購入者は計画に価値を見い出し購入することになります。
建築資材の中で、木材についてはウッドショック。その他、金属からプラスチック、あらゆる部材が値上がりしています。結果として木材も40%~50%アップ、その他の部材も10%は値上がりしています。
仮に2,000万円の家だと、2,250万円になる。
これに今は消費税が10%ですから2,200万円(消費税込み)→2,475万円になってしまいます。同じものがインフレ前と後では金額に大きな差が生じます。
このインフレダメージを回避するために、ムダのない間取り、全体の建築計画における工夫でできるだけ予算のアップを回避できるように努力しなければなりません。