YUCACOシステムブログ

夏場を快適に過ごす極意

2023.07.11

 夏場の熱は太陽からやって来ます。

できるだけ、しっかり遮熱して下さい。

何よりも、夏場の熱は窓から74%はいります。この熱を遮閉することで、大きな暑さ対策になることがわかります。

と、いうことで、我が家の夏を快適に過ごす努力をお見せします。

シャッターで日射や、照り返しの太陽熱を防ぎます。

シャッターに加えて、日射遮閉用の外付けシェードを下ろします。

エアコン室外機にも日よけを付けました。

エアコンの上に断熱パネルを設置

日中は仕事で出かけますので、防犯にもなる「シャッター」を閉めてあります。

夕方帰宅時には、このシャッターを開け、外付けのシェードも上げます。7時頃までは、夏場明るいので、開放された広がりを掃き出し窓から楽しむことができます。

良き家づくりとはなにか?

2023.07.08

 設計の意味をデザイン、使い勝手、性能などといった観点から探る時、忘れてほしくないのは「暮らし」と「時間」の変化です。

 子育て世代のときから、2人住まいへ、将来は一人住まいに変わってしまうかも知れない、わたしたちの暮らし。「暮らしぶり」「時間の経過」で変わる「必要とされる設計」を予測しながら家づくり設計をしなければ良き家づくりはできません。

 ところで、断熱等級7はどのような意味があるのでしょうか。

 ヨーロッパは緯度が高く、冬場寒いので、暖房は暮らしの質を決める大切なポイントでした。ヨーロッパでは無暖房住宅と言われる商品が存在しています。厚さ300mmを越える断熱材で住宅を包み、暖房エネルギー無しで暖かく暮らせる家のことです。生活者の内部発熱だけで暖房なしでも室内が16℃程度になる住まいが理想となっており、高断熱住宅を究極まで追求して生まれた工法がヨーロッパの「無暖房住宅」です。  家造りは、地域の気候風土に合った性能が求められます。建築に携わる設計者、職人さん、そして建主さんの三者が理想の工法施工を選択します。

 ヨーロッパは日本の北海道の北部くらいの緯度に位置します。

 冬になると0℃以下が当たり前ですので、暖房なしでは暮らせません。更には、暖房費用が家計を圧迫、命と家計に大変な危機をもたらすのが、家の断熱性能の良し悪しです。

ヨーロッパでは断熱性能の良い貸家は賃料が高く、その逆は安くなるようです。

カビの季節を快適に

2023.07.04

 先日NHKのテレビを見ていると、カビのない暮らしについて特集していました。

 風呂場のカビ対策です。

浴槽のカビについて、まず入浴後に室内の湿気を外へ出すための換気について

◎問題点

①のマドから空気が入ってくるが、外気にはカビの胞子が混在しており、これを呼び込むこととなるので問題である。

◎問題点

③の浴室内へのドアを全開すると浴室の湿気を室内に呼び込むこととなる。

◎問題点

②の天井換気扇を稼働させることで、①の浴室の窓から外気を呼び込むこととなり、大量のカビ胞子が浴室内に入ってくることになる。

解決案

一般的な家の場合はNHKによると、①の窓を少し空けて、③の浴室のドアは閉めて浴室の②の天井換気扇で換気を続けるというものでした。

 浴槽の水を排水後、以下の手順となります。最後の入浴者の方は、使用したバスタオルで浴室の水分を拭き取る。

私の作業手順は以下の通り。

1.写真の水切りワイパー(ガラスクリーン)で床面や浴室の壁面の水滴をかき落とす

2.家族の使用済みバスタオルやハンドタオルで浴室の壁面や床等の水滴を拭き取る

3.マッハシステム(全館空調)の場合は浴室入口のドアは全開してください。隣室の洗面所の全館空調の送風ファンの風量を最大化、中速で使用する。

解説

 実際にこのようにして毎日過ごしていますが、今13年目です。黒カビ、赤カビは見当たりません。

石鹸カスや皮脂などが浴室の隅についていると、カビがつきやすくなりますので、中性洗剤や、酸性洗剤などでしっかり目で見て「きれい」となる程度に洗浄してください。

 毎日のことですが、バスタオルで水分を拭き取ってしまうだけでもカビは出なくなるようです。

 洗面室には換気用の空気が次々に押し込まれています。再熱ドライで除湿された空気です。

浴室とは開放された扉で空気は繋がっていますので、湿気は乾いた方に移動しますので、乾燥が進むことになります。

省エネ最前線

2023.06.30

 電気代の高騰で皆さん省エネに目覚められたことでしょう。

省エネの具体的な方法を放映するテレビ番組も多くなっています。

 YUCACOシステムは全館空調なのに冷暖房費が節約できる、これまでの常識を破る工法として認知されてきていますが、生活の工夫によって更に省エネを実現できることを、実際のデータでお示しします。

  1. ただし、前提として、生活している家を対象にしたデータであること。
  2. 次いで、様々な測定用機器が設置してありますので、一般のご家庭よりは余分な電気を消費している家となっています。
  3. 更には、二世帯住宅として建設された測定対象の我が家は、家の広さが約65坪(吹き抜け算入)となっており、かなり広い家となっています。

 今年度6月が始まったばかりですが、1月から6月までの電力消費グラフを表示します。

エアコンのみ

 今年の冷暖房で見ますと、大きく前年より削減できています。

 さらに、実現された室内環境の温度湿度は

快適に保たれています。

暖房の場合

  1. 日中の太陽熱を窓から室内に取り入れる。この時エアコンはストップ
  2. 夜は冷えるのでエアコンを稼働させますが、できるだけ家屋が暖かいうちに暖房を稼働させることで、エアコンの起動電力を少なくする。
  3. 夜は、窓のシャッター、カーテンをしっかり下げて外気の冷えを室内に入れないようにする。
  4. エアコンの暖房設定温度を26度の方は23度へ

25度の方は23度へ

24度の方は22度へ

といった具合に、皆様の家々によって異なるでしょうが、とにかくエアコンの暖房設定温度を、2℃程度下げてみてください。

さて、その他の生活のための電力は、こまめな消灯やとにかく無駄な電気を使わないように心がけることで、確実に省エネが実現可能となります。

昼間お出かけの時に、ぜひおやりいただきたいこと。

  1. 窓のカーテンを閉める。
  2. 窓のシャッターを閉める。
  3. 窓の外によしずを下げる。

窓からの太陽熱の入射を防ぐことが第一です。

冷房のエアコンは、必ず稼働しておいてください。経験的にエアコンの設定温度を何度にするか調べて、できるだけ冷えすぎず、快適冷房となる適温で冷房を行ってください。

今年の冷暖房で見ますと、大きく前年より削減できています。

さらに、実現された室内環境の温度は

快適に保たれています。

CO₂濃度?

2023.06.23

大気中のCO₂濃度は年を追うごとに上昇しています。

 一般的な住宅、特にマンションでは、鉄筋コンクリートの気密性の高さから24時間換気は常識となっています。機械換気で2分の1換気と言って、1時間当たり半分の空気を入れ換えるように指導されています。

 戸建ての家も、断熱性向上と相まって、気密性は高く、こちらも24時間換気を機械換気で行っています。

健康上の見地から1000PPMというCO₂濃度を越えない住環境にすべく指導があります。YUCACOシステムの家ではどのくらいの濃度でしょうか。

1日の変化

1週間の変化

 YUCACOシステムの家のCO₂濃度です。このデータ、実は驚くほどすごい数字となります。

幼いお子様と、ご夫婦が一室で川の字で寝られた場合、寝室が6畳だとすると一人当たり30㎥として、合計で理想換気量は90㎥/hとなります。

  • 6畳の室内の気積は

3.3㎡×3×2.5m=25㎥

  • 部屋の気積だけでの換気量は、床面積をもとに算出すると

25㎥÷2=12.5㎥______Ⓐ

建築上の必要換気量と、生活者中心の必要換気量と比較すると

3人×30㎥/h=90㎥/h___Ⓑ

上記のように大きな差となっています。結果として3000PPMを越えてしまうことは想像に難くない、身近な現実です。

チェック

☑寝室の窓に結露はありませんか?

☑寝室空気ににおいがありませんか?

☑寝室は埃っぽくありませんか?

 YUCACOシステムは、全室を大風量で換気しています。常時1500㎥/h以上の空気が全室内を流れていますので、全ての部屋の空気を利用していることになります。従って、全ての部屋のCO₂濃度が同じです。

除湿の迷信

2023.06.21

 炭の除湿剤が無限ループのように湿気を吸着し、放湿してくれるので家の中で除湿したいところ、床下や押し入れに除湿剤を配置することを推奨する工法があります。これは一時的な調湿効果を産みますが、室外とつながる床下換気口や、家の隙間から次々に供給される湿気を無限に吸着できるわけもなく、飽和状態になった段階で除湿能力は働かなくなってしまいます。

 YUCACOシステムは外気の湿度100%の時、例えば2023年6月4日の我が家の温度と湿度を見てみましょう。

ご覧の通り前日の雨のため、外気の湿度は100%です。

床下は           24.1℃/60%

リビングは   25.5℃/53%

 その他の部屋も温度も湿度もすべて快適ゾーンになっています。

 梅雨時こそ、YUCACOシステム。カビやじっとりとした寝具など、生活上の湿気がもたらすマイナスをすべて解決してくれる暮らしが、YUCACOシステムなのです。

 こんな季節、コインランドリーでお金を使って洗濯乾燥しておられる方が多いことでしょう。

 私達、YUCACOシステムをご採用のお客様方は、エアコンの再熱ドライの機能をフルに活用していただくことで、設定湿度50%~40%でエアコンを設定すると、室温は25.5℃程度のとき室内干しがスイスイ可能となります。

 厚物や、お急ぎで乾かしたい洗濯物は、扇風機を併用されることをおすすめいたします。

 効果は明確に実感していただけることでしょう。どうぞ、YUCACOシステムで梅雨時も快適な毎日をお過ごしください。

ドアホン品薄に闇バイト

2023.06.18

 家づくりの中で、天災などに備える太陽光発電や、蓄電池、発電機等はこれまで人気のアイテムでした。

 一方で、テレビで「闇バイト、ルフィ」など人災を考えなければならない時代となっています。

 用心のため、ドアホンはカメラ付きであることで、少なくとも覆面した来訪者は入室をお断りすることが可能となります。

 家づくりのポイントがここに来て変化しているようです。

台風α防犯

 台風時の飛来物への備えとして窓にシャッター雨戸がつけられていましたが、ガラスを割って侵入する犯罪者に対して、雨戸は効果的な防犯対策となることから、採用が増加しています。

夜はお休みのとき、シャッター雨戸を閉める習慣を身につけましょう。

玄関を勝手口にしたら

2023.06.14

 玄関て、なんだろう。国語の辞書では、建物の出入り口。それも「建物正面につけた出入り口」とのこと。

 内と外をつなぐ場所で、人を出迎え、送り出す場所のことで、外からの人は玄関の一部まで土足でOK。そこからは日本の家では靴を脱いで素足となり家へ「上がり」ます。

 普通は、玄関から家の中が除かれないように、玄関の部分は部屋としての利用をしない独立した空間になっていることが多いようです。

 以前無印良品の家は、玄関からそのまま部屋奥までポーチが伸びて、ここに自転車をそのまま引き入れたりする空間がありました。部屋の広がりの中に、玄関を取り込んで、家に広がり感を生む設計でした。

 玄関の広さを部屋に取り込んだら、その広がり感がある家になりそうです。

そこに吹き抜きがあれば、なおさらです。

 無印良品のこのプランは独創的だったといえます。

水虫に全館空調が効く!

2023.06.08

 YUCACOシステムの家に暮らして生活改善が望まれる事象は、健康改善効果では次のようなものがあげられます。①風邪を引かなくなった

◯家の中全域で、温度差の少ない空気環境が実現されることが原因

◯冬場23℃~26℃、夏場25℃前後と一定に保たれ、体温維持にストレスが少ないためと思われます。

②アトピーや気管支喘息などハウスダストや、カビ、ダニを因とする病気の発生が少なくなり、大きく改善した。

◯室内の湿度コントロールが特に夏場や梅雨時にYUCACOシステムで容易に改善できるため。梅雨時、外気の湿度100%でも、室内は50%に再熱ドライのエアコンで設定すると1日中50%を維持できる暮らしを実現できます。

③今回新しいご報告として、 YUCACOシステム の暮らしで「水虫」が治ったというもの。

◯YUCACOシステムでは、冬も夏も室内は素足で快適にお暮らしいただけます。したがってサラリとした素足感で「水虫」はどこかに行ってしまったようです。

マンション利用時の費用

2023.06.04

 一戸建ての良さは完全に自己仕様であるから、駐車代や、マンションにおける管理費用の負担は無くなります。更にはマンションには共有スペースが存在することから、施設全体の修繕維持を計画的に行うために、一定額を修繕積立金として毎月負担しなければなりません。

 具体例として

「コアマンションリバーサイド橘公園通り」の場合

  1. 管理費約   13,690円/月
  2. 修繕積立金  13,350円/月
  3. 駐車場代2台 12,000円/月

      合計 39,040円となります。

仮に50年間の費用合計は

39,040円×12ヶ月×50年=23,424,000円

結果として、23,434,000円の費用負担が発生することになります。

更に20年を超えると15年毎に大規模修繕が発生することが予測されます。

 修繕積立金以外に足りない金額を各戸で負担なければならないことも予測されます。

 50年後には所有者は相続人に変更されたり、相続放棄や、人手に渡っていたりして、権利関係が複雑になっており、具体的な費用負担の主体が見つけられないなど維持管理にリスクがあるようです。

 何より、マンション購入時に借入金なしで入居したとしても毎月4万円程の維持管理費用が必要となりますので、この負担とどう向き合うかで、購入者の価値観が利便性に富み、防犯性に富むなど、マンションの価値観を肯定的に判断されるなど、こうした価値観のトータルが一戸建てとマンションの選択になってくるようです。