YUCACOシステムブログ

YUCACOシステムの欠点

2023.07.24

 自宅での睡眠が理想的すぎるのでホテル、旅館などの他の場所で眠りづらくなる。

理由

<音>外からの音が、ほぼ入ってこないYUCACOシステムの家では、毎日静かな寝室であるが、旅先の渓流の音、波の音、車の音等が気になって眠れない。騒音に対する耐性が下がるのかもしれません。

<常識>爽やかすぎる室内空気はYUCACOシステムの特徴となっているが、これが当たり前となれば、旅先のエアコンからの風や、夏場の湿度の高さに寝苦しさを感じます。

 YUCACOシステムでは除湿能力には特に対応力が高くなっています。梅雨時や台風時の湿度100%の外気に対して、いかなる時も室内の湿度は50%前後に調湿できるのがYUCACOシステムの特徴です。

 日頃、寝室で横になる時、室内の環境は1年中、全室室温25℃~27℃、湿度50%程度にコントロールされているのが、YUCACOシステムの家です。

 この室内の空気環境は、いつの間にか体が覚えていて、ホテル宿泊でエアコンが効いているにも関わらず、「違う」「何か不快な感じ」となってしまいます。体が覚えた「常識」が、ホテル宿泊という環境の変化に対応できず、不眠ストレスとなってしまうこともあるようです。

 日本睡眠研究所によると、「夏の新室内の温度・湿度は、温度が28℃以下、湿度が50%~60%が理想的とされています。」この点YUCACOシステムは理想の空気環境をご提供できる工法です。

 日本睡眠研究所によれば、理想的な寝床内環境は、温度が「33℃±1℃」湿度が「50±5%(RH)」とされています。

 夏には通気性や、吸放湿性の低い寝具や寝巻きを使用していると、湿度が上昇して寝汗をかいたり、寝苦しくなってしまいます。

 季節に応じて、寝具や寝間着の種類や素材を取り替えて、快適な睡眠をお楽しみください。

 こちらは個人の努力が必要となります。

無限吸湿はありえない

2023.07.18

 調湿性能の高い珪藻土や土壁を用いることで、室内の湿度の上昇や乾燥を防ぐことが可能かのような家づくりがあります。

 梅雨時の高湿度を除湿機で調湿してみると、数時間でタンク内に4ℓとか2ℓの水が溜まります。

 この大量の水を除湿機で取り除いても、家の外から、台所や浴室からの湿気は次々に供給されて来ます。対策として塗り壁が有効だとする考え方もあるようですが、厚み2㎜程度の塗り壁ではこの大量の水分は取り除くことは到底不可能だと想像できます。この大量の水でおわかりいただけることでしょう。

 タンスの中に入れる除湿材や、住を用いた除湿アイテムなど、利用すれば、すぐに満水状態に吸湿してしまいます。

 無限除湿にはエアコンを用いるのが一番です。そのことについて以下・・・

 エアコンが取り込んだ湿った空気を、冷やして結露させ、室外に連続排水。その上で、水分を取り除いた空気を、暖めて適温にしてカラットした空気を室内に吹き込む方式が「再熱ドライ」方式といいます。

 省エネのために、室外機の排熱の一部をこの時利用して省エネにしています。

夏場を快適に過ごす極意

2023.07.11

 夏場の熱は太陽からやって来ます。

できるだけ、しっかり遮熱して下さい。

何よりも、夏場の熱は窓から74%はいります。この熱を遮閉することで、大きな暑さ対策になることがわかります。

と、いうことで、我が家の夏を快適に過ごす努力をお見せします。

シャッターで日射や、照り返しの太陽熱を防ぎます。

シャッターに加えて、日射遮閉用の外付けシェードを下ろします。

エアコン室外機にも日よけを付けました。

エアコンの上に断熱パネルを設置

日中は仕事で出かけますので、防犯にもなる「シャッター」を閉めてあります。

夕方帰宅時には、このシャッターを開け、外付けのシェードも上げます。7時頃までは、夏場明るいので、開放された広がりを掃き出し窓から楽しむことができます。

良き家づくりとはなにか?

2023.07.08

 設計の意味をデザイン、使い勝手、性能などといった観点から探る時、忘れてほしくないのは「暮らし」と「時間」の変化です。

 子育て世代のときから、2人住まいへ、将来は一人住まいに変わってしまうかも知れない、わたしたちの暮らし。「暮らしぶり」「時間の経過」で変わる「必要とされる設計」を予測しながら家づくり設計をしなければ良き家づくりはできません。

 ところで、断熱等級7はどのような意味があるのでしょうか。

 ヨーロッパは緯度が高く、冬場寒いので、暖房は暮らしの質を決める大切なポイントでした。ヨーロッパでは無暖房住宅と言われる商品が存在しています。厚さ300mmを越える断熱材で住宅を包み、暖房エネルギー無しで暖かく暮らせる家のことです。生活者の内部発熱だけで暖房なしでも室内が16℃程度になる住まいが理想となっており、高断熱住宅を究極まで追求して生まれた工法がヨーロッパの「無暖房住宅」です。  家造りは、地域の気候風土に合った性能が求められます。建築に携わる設計者、職人さん、そして建主さんの三者が理想の工法施工を選択します。

 ヨーロッパは日本の北海道の北部くらいの緯度に位置します。

 冬になると0℃以下が当たり前ですので、暖房なしでは暮らせません。更には、暖房費用が家計を圧迫、命と家計に大変な危機をもたらすのが、家の断熱性能の良し悪しです。

ヨーロッパでは断熱性能の良い貸家は賃料が高く、その逆は安くなるようです。

カビの季節を快適に

2023.07.04

 先日NHKのテレビを見ていると、カビのない暮らしについて特集していました。

 風呂場のカビ対策です。

浴槽のカビについて、まず入浴後に室内の湿気を外へ出すための換気について

◎問題点

①のマドから空気が入ってくるが、外気にはカビの胞子が混在しており、これを呼び込むこととなるので問題である。

◎問題点

③の浴室内へのドアを全開すると浴室の湿気を室内に呼び込むこととなる。

◎問題点

②の天井換気扇を稼働させることで、①の浴室の窓から外気を呼び込むこととなり、大量のカビ胞子が浴室内に入ってくることになる。

解決案

一般的な家の場合はNHKによると、①の窓を少し空けて、③の浴室のドアは閉めて浴室の②の天井換気扇で換気を続けるというものでした。

 浴槽の水を排水後、以下の手順となります。最後の入浴者の方は、使用したバスタオルで浴室の水分を拭き取る。

私の作業手順は以下の通り。

1.写真の水切りワイパー(ガラスクリーン)で床面や浴室の壁面の水滴をかき落とす

2.家族の使用済みバスタオルやハンドタオルで浴室の壁面や床等の水滴を拭き取る

3.マッハシステム(全館空調)の場合は浴室入口のドアは全開してください。隣室の洗面所の全館空調の送風ファンの風量を最大化、中速で使用する。

解説

 実際にこのようにして毎日過ごしていますが、今13年目です。黒カビ、赤カビは見当たりません。

石鹸カスや皮脂などが浴室の隅についていると、カビがつきやすくなりますので、中性洗剤や、酸性洗剤などでしっかり目で見て「きれい」となる程度に洗浄してください。

 毎日のことですが、バスタオルで水分を拭き取ってしまうだけでもカビは出なくなるようです。

 洗面室には換気用の空気が次々に押し込まれています。再熱ドライで除湿された空気です。

浴室とは開放された扉で空気は繋がっていますので、湿気は乾いた方に移動しますので、乾燥が進むことになります。