YUCACOシステムブログ

10年で15億円の電気代

2023.09.30

 某企業の方から、九州電力などから購入する電気料金が年間で1億5000万円も増加したとのこと。

 某病院では一ヶ月の電気料金が25万円とのこと。

 この両企業における10年間に及ぶ電気エネルギーコストを換算すると

              A社 1.5億円×10年=15億円

              B社 300万円×10年=3000万円

 住宅だけではなく企業も省エネ以上に創エネをどれだけ活用することができるかで、企業収益が決まってくる時代となっています。

 省エネと創エネを効果的に利用できる企業活動が必要となってきているようです。

レンジフードで洗面

2023.09.26

 全館空調の暮らしで大きな変化が生まれています。

 家づくりが、この新しい価値について行けなくなっているようです。例えば、レンジフードです。調理中の排気のための設備ですが、この外気が室内の夏場の冷房で冷やされた空気と混合する際に、筒状の排気ダクトが金属製の時、これが冷やされて、外気からの水蒸気が供給されて結露してしまいます。

 結露した水滴は、レンジフードの金属ダクトを伝わり、整流板(空気の流れを強くするためのパネル)に落ちて溜まります。ときにはバサっと水が落ちるくらいの水たまりができることも。

「何気なくレンジフードの整流板に手をかけて傾けたところ、このバサッと大量の水が落ちてきて、顔を濡らしてしまった。」との驚きの声が寄せられましたので今回の話題といたしました。

 特にIHコンロの場合には、ガスコンロのように熱気が上昇しませんので、整流板の水を熱して蒸発させることができません。

夏場には1週間に1度くらい整流板に水たまりができていないか、注意が必要となります。

 玄関の入口の屋内から郵便物を取り出せるタイプも、内側に結露しますので気をつけましょう。

床下に夏型結露が?

2023.09.22

7月27日(木)

晴れ

外気温度 34.1℃

湿度   68%

 何よりも実際に観察してみましょう。床下点検口がある洗面所に行ってみました。

温度 湿度は?

洗面所 温度 24.5℃

湿度  64%

それでは床下はどうでしょう。

床下 温度23.2℃

湿度  68%

ご覧のとおりです。

 洗面所の室温と床下の室温はたった1.3℃の差となっています。

この少ない温度差の原因は床下に吹き込まれている空気と、洗面所に吹き込まれている空調ユニットからの送風温度と湿度は全く同じだということです。

疑問に思われたお客様は、床下に送風される冷房用の空気がエアコンで製造されたばかりの19℃とか20℃の冷風を直接吹き入れられていると勘違いされているようです。

 床表面温度と床下の温度も1℃程度ですので、結露が発生することはありません。

結露発生の条件は

6℃の温度差

湿度60%以上 になってるようです。

基礎は一年中一定の温度

2023.09.18

 YUCACOシステムは床下に調温調湿した空気を送風しています。

データで見ると年間を通じて安定しています。

 宮崎の場合、温暖な気候ですから、冬場の外気温が-3℃のような冷える日は年間2~3回程度です。

床下空間は気密パッキンで基礎と家の土台は隙間なく塞がれています。外気との通気は有りません。空調室からダクトで新鮮空気と循環室内空気の温度湿度を調温調湿したうえで、快適空気として床下に吹き込んでいます。

大風量の換気を先のダクトからの送風で連続的に床下に吹き込んでいます。

 結果として先のデータが得られています。

更に床下と室温と比較すると

ご覧のとおりです。

結論

 床下空間の環境は現工法で十分に満足できる、安定快適な空気環境を実現できているということです。

更には、床下への送風は、その上部にある室内の空気の温度湿度の差が1℃~2℃程度とすることを意味し、断熱性の高い木製の床材、ムク、合板等の室内の表面温度に影響が出ないことを意味しています。

電気使用量を減らす努力

2023.09.16

2023年 年間使用料 7月通過まで

 2023年の1月~7月まで7ヶ月経過しました。ある家の全体の使用電力量です。

 ブルーの棒グラフが2023年の月別電力使用量です。黄色は2022年です。

 先のグラフで見ると、2023年は節電に努力していることがわかります。

 さて、この節電の効果は何によるものでしょうか、ムダをなくす工夫によって少しずつ達成したように見えますが、

①エアコンの設定温度の変更

 暖房の目安を-2℃

 冷房の目安を+1.5℃

           1℃の調整で10%の節電になるようです。

②パッシブな自然の太陽熱の取り込みや日射遮蔽で日中の太陽熱エネルギーをコントロールすることで室内の温熱環境への影響力を大きく利用する。

 それでは、エアコンの電気使用量がどれだけ現象したかを見てみましょう。

2023年1年間のグラフより

YUCACOシステムのエアコンの電気使用量

ご覧のように、表1と表2は2023年の電気使用量の変化がほぼ一定しています。

結果

 生活の質を下げずに、節電するには、冷暖房費の削減を自然の太陽熱利用、遮蔽等でプラス効果を出すことでかなり減らせることがわかります。